R & D研究開発

大切な人たちが心身健康に暮らせる世界の実現。

私たちは10年以上に渡り、紫外線による空気環境対策に取り組んでまいりました。
この業界のパイオニアとして、紫外線の効果的・効率的な活用、
また安心してご利用いただけるよう
安全に配慮した独自の製品開発と管理基準の制定等を行ってきました。
⻑年に渡り積み上げてきたノウハウと実績が、エアロシールドの本質的な空気環境対策の強みです。

SOCIAL IMPLEMENTATION RESEARCH社会実装研究

エアロシールド株式会社は空気環境・環境衛生に関わるさまざまな課題に対して日々研究を重ねています。大切な人たちが心身健康に暮らせる世界の実現のために、エアロシールド株式会社が行っている社会実装研究の取り組みを紹介いたします。

  • 大分県/宮崎県の養鶏場様鶏舎内(ブロイラー)での実証実験

    大分県/宮崎県の養鶏場様
    鶏舎内(ブロイラー)での実証実験

    人鶏舎内の空気環境の管理は非常に難しく、空気質によっては、鶏の育成率低下や食鳥処理場における廃棄率の増加を引き起こすなど、生産農家の経営に影響を及ぼしていることが知られています。
    そこで当社は、ワンヘルス実現を目指し、有人空間で培ってきた空気環境対策技術を、今後は畜産業界での課題改善に向け、2023年から実証実験をスタートしております。

  • なかせ農園様(熊本)サツマイモ貯蔵庫での実証実験

    なかせ農園様(熊本)
    サツマイモ貯蔵庫での実証実験

    サツマイモは、品質の維持及び甘味向上の観点から、収穫されてから低温高湿の貯蔵庫で、数週間保管されます。しかしながら、貯蔵庫内の菌により保管中のサツマイモが腐敗し、廃棄ロスに繋がる点が生産農家の経営課題となっています。 そこで当社は、農作物への展開を考え、これまで有人空間で培ってきた空気環境対策技術を用い、課題解決のため2024年から実証実験をスタートしております。

  • 社会福祉施設天井カビ発生防止の実証実験

    社会福祉施設
    天井カビ発生防止の実証実験

    建物の環境(高湿度、換気量不足、周囲環境など)の問題により、梅雨から夏にかけて天井にカビが発生することがあります。天井にカビが発生すると、健康面、見た目、構造、快適性など幅広い問題が生じます。早期発見と適切な対処が重要となります。
    そこで、当社では、空気感染対策技術およびカビ菌検査技術を応用して、天井カビ防止の実証実験を2023年からスタートしております。今後は食品工場など衛生管理が求められる業種への展開も考えています。

  • NTT西日本グループ様 大規模コールセンターでの実証実験

    NTT西日本グループ様
    大規模コールセンターでの実証実験

    人口減少に伴う労働力確保が難しくなる中で、スタッフの突然の体調不良や欠勤を未然に防ぐことは、顧客へのサービスレベルを維持・向上させ、事業を継続していくうえで重要な経営課題の一つです。そのような背景からNTT⻄日本グループが管理・運営する大規模コールセンターにおいて空気環境対策の実装検証を行いました。結果として、数百名が業務を行う大規模空間において、90%以上の浮遊菌減少を確認しました。

  • JR東日本様 人の出入の多い空間での検証

    JR東日本様
    人の出入の多い空間での検証

    駅の待合室やみどりの窓口のような人の出入りが多く、扉の開閉頻度の高い空間において、空気環境改善の為の実証実験にも取り組んでいます。扉の開閉頻度は高いものの、一方だけの開閉では換気効果も限定的となる中で、90%以上の浮遊菌減少を確認しました。

  • 導入先での浮遊菌検査

    導入先における実空間での浮遊菌検査

    人が実際に生活する空間で実用できてこそ、「本質的な空気環境対策」の意味があるとの考えから、無人で環境の整った実験空間ではなく、人が普段通りに過ごしている、導入先の様々な施設(医療機関、薬局、保育園・幼稚園、コールセンター、工場、オフィス空間、商業施設など)の実空間での検証を積み重ねてきました。実空間における空気環境を見える化したデータを大量に保有・活用できることも、私たちの強みです。

    大分大学工学部応用化学科監修の元、調査。
    エアサンプラーを導入施設で使用して、浮遊菌を捕集・培養した結果
    1.導入保育施設の実空間における検査結果/2014年10月18日実施
    (左:10月18日10時03分・右:10月20日9時13分)
    2.導入医療施設の実空間における検査結果/2011年4月20日実施
    (左:4月20日18時05分・右:4月21日10時05分)

RESEARCH AND DEVELOPMENT研究開発

エアロシールド株式会社では、室上部照射方式の紫外線照射装置を日本ではじめて開発・販売してきたパイオニアとして、学術分野への協力や様々な実空間への導入のための研究開発を日々続けています。

学術分野との協力・共同研究

エアロシールド株式会社では、学術分野における空気環境に関する研究開発・論文発表等に協力、共同研究なども実施しています。

●論文名:配光特性を考慮したUR-UVGIの解析方法

著者名:成 旻起(東京大学大学院)・加藤 信介(東京大学生産技術研究所)・田中 堤子(株式会社日本設計)・井田 寛(株式会社日本設計)・淺井 万里成(株式会社日本設計)・高木 智之(東京電力株式会社)・柳 宇(国立保健医療科学院)
など(敬称略)

●テーマ名:救急車内での傷病者の飛沫核流動評価

委託研究先:常翔学園 広島国際大学様

●テーマ名:高病原性鳥インフルエンザウイルスの不活化評価

委託研究先:国立大学法人 鹿児島大学様

●テーマ名:鶏舎での浮遊菌低減効果評価および生育率に与える影響評価

委託研究先:国立大学法人 宮崎大学様

気流解析

エアロシールドの方式である紫外線の室上部照射方式は、天井面に紫外線ゾーンを形成し、自然対流を利用して空間全体の空気を対策します。空間の気流は複数の吹出し・吸込み条件や、人体・照明・機器の発熱や壁貫流や日射の影響など、様々な要因によって生み出されます。実空間における気流を把握する事で、もっとも効率的に効果が見込める設置場所や機器仕様等を試行錯誤してきました。

気流解析
気流解析

紫外線照射範囲測定

安全確保の観点から、紫外線が水平に照射されているか、人の生活する空間においての紫外線の影響はJISに基づく基準値内に収まるか、試作と検証を繰り返しながら製品を開発してきました。また、JIS規格に基づく弊社独自の安全管理基準なども設定し、安全確保を徹底しています。

紫外線照射範囲測定
紫外線照射範囲測定

製品開発・特許関連

空気環境対策が当たり前になる未来に向けて、様々な空間で利用できる新しい製品・ソリューションの開発、さまざまな技術の特許取得なども積極的に進めています。

特許&実用新案 11件(※出願中を含む)

救急車車両内で空気環境対策ができる紫外線照射装置の開発
救急車車両内で空気環境対策ができる紫外線照射装置の開発