ノロウイルスの感染力と感染経路
2015.10.24
ノロウイルスはごく少量のウイルスが口の中にはいるだけでも感染してしまう感染力が強いウイルスです。
多くの食中毒では、食中毒を起こす細菌数は10万から100万個ほどといわれています。
これに対しノロウイルスはたったの10個から100個以下という少量でも発症します!!
特効薬はありません。
アルコール消毒も効果はありません。
乾燥に強く、しかも水の中でも死滅しません。
新型ノロウイルスGⅡ.17は従来の迅速診断キットでは見つけられない可能性があるので、
「ノロウイルスではない」と診断される可能性があります。
健康で体力のある大人は症状が出ないため、知らないあいだにウイルスを排出し続けて、
自分が感染源になっているかもしれません。
主な感染経路は
①感染者が排出⇒川や海へ⇒カキなどの2枚貝に蓄積⇒人が食べて感染。
②感染者(手洗いが不十分)が調理⇒食べ物に付着⇒人が食べて感染。
③感染者がトイレなどを利用⇒手洗いが不十分⇒蛇口、ドアノブなどから感染。
④感染者が嘔吐⇒掃除・換気が不十分⇒ウイルスが空中に漂う⇒人が吸い込み感染。
以上のような経路が挙げられます。
ある実験では、模擬おう吐物を床に落下させたときに、微小粒子が発生し、空気中に
少なくとも1時間は浮遊(ー_ー)!!が認められたという結果が出ています。
残念ながらノロウイルスを生活空間に持ち込まないことは不可能です。
これからの時期は特に空気が乾燥し、密閉された空間に多くの人が集まる機会も増えてきます。
学校や幼稚園、保育園、医療施設、高齢者施設、飲食店、カラオケ店、ショッピングセンター・・・
いろいろな施設の管理者の方には、更なる予防体制を強化していただきたいですね。